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搾取される労働者の特徴

低賃金にサービス残業、休日出勤やハラスメントなど、経営者に搾取される労働者には以下の特徴が見られる。

1.野心が強く成長志向

2.心優しく責任感が強い

3.社会的無知

順を追って説明したい。

 

1.野心が強く成長志向

これはお金持ちになりたいとか有名になりたいと言った感情があるため、それを叶えられる企業に就職しようとする。大企業に就職した場合には多少マシであるが、中小企業やベンチャー企業からの成り上がりを目論む場合、上司の理不尽な要求や達成困難なノルマも、自分の成長や成功には必要なものだと思い込み、または思い込まされ、自身を追い詰める傾向が見られる。週末も熱心に自己啓発本自己啓発YouTubeから学ぼうとするが、そこで学べるのは「死ぬこと以外かすり傷」だとか「20代は自己投資」だとか一部の成功体験から生まれた薄っぺらい教訓だけだ。また「プロフェッショナル仕事の流儀」などの成功者を取り上げた番組を娯楽ではなく本気で捉えて、「いつか自分も!」と自身を奮い立たせてみるものの、結局は目の前のサービス残業やハラスメントを解決するための直接的行動、つまり転職や労基署に訴える等には繋がらず、むしろ昨日と同じサービス残業やハラスメントへの我慢と報われない努力を必死に続けることをより一層強化することに繋がる。

 

一方でそれほど野心がない人はサービス残業やハラスメントをする会社、それが中小やベンチャーであるほどにしがみつく理由がないため容易に転職をしたり、労基署に駆け込む。そもそも野心がない人は、夢や希望でやりがい搾取するような会社には入らないし、無意識的に避けようとする。危険性を本能的に理解しているからだ。

 

2.心優しく責任感が強い

仕事に穴をあけたり、顧客に迷惑をかけたりできないために、上司の理不尽な要求や無理なノルマに対しても責任を負い、自力で何とかしようと孤軍奮闘しがちである。心優しく責任感が強い人は、周りも同じような人たちに囲まれていれば成功できるし、成功体験がないわけでは無い。しかし社会は弱肉強食であり、ハイエナのような経営者や上司に見つかれば、これほど都合のいい人間はいないとばかりに徹底的に搾り取られてしまう。心優しく責任感が強い人は、その美徳をどこで誰に使うべきかを学ぶ必要があると言える。

 

3.社会的無知

中小企業やベンチャー企業と大企業では、生涯年収が数千万から一億ほど違ってくる。初任給の高いベンチャーは、その後の給料の伸びは停滞し、30歳になる頃には中小・ベンチャーで良くて年収500万円、大手企業では650万円を超えてトップ企業だと1000万円に迫るケースもある。結局、中小企業やベンチャー企業で成功できるのは株式を保有できる初期の経営陣のみで、その他の社員は世間相場かそれ以下の水準でひたすら必死に働くしかなくなる。一発逆転をしたいのであれば、大手への転職か独立開業しかない。出世できたとしても、深夜残業と休日出勤で時給換算は学生アルバイトを下回る。

 

以上が搾取される労働者の特徴だ。もちろんこれは傾向を述べたに過ぎず、特徴に当てはまらない人や企業も当然ある。それでも傾向的には当てはまる人は存在する。1人でも自分自身のキャリアや働き方を見つめなおすきっかけになれば幸いである。